【質問】英語:入試直前期の対策について

〔質問〕
入試直前期の勉強法について教えてください。英語の文法は、雰囲気で解いているところがあるので安定しません。あと、単語の意味がわかっても文を訳せません。文法の勉強の仕方、文を訳すコツ、また、並べ替えのコツを教えてください!
〔回答(要約)〕
入試直前期ですので、まずは「ミスを無くす」対策を立ててください。
訳は、手元の問題集の模範解答がそうなっている理由(文の構造)を考えまくってください
並べ替えは、「日本語から考えず」、動詞(V)を定めて、組み立ててください

 

詳細

(少々、長いですが、丁寧に最後まで読んでください)
 

① ミス対策を考える

入試直前期の方からの質問です。
もちろん最後まで各項目のマスターを目指して欲しいですが、残りの時間を踏まえると、現実問題としてできることは限られてしまいます。
その中で、ターンナップがお勧めしたいのは、「今の実力の中で最大限に点数を取る方法を考える」というもので、特に「ミスを減らす」というのが一番効率のいい方法だと思います。
筆者が別途、実際に生徒を指導していて「せっかく実力はあるのに、ミスで落としてしまっている」というケースが非常に目につきます。ミス対策をするだけでも合格に近づける可能性は高まると思います。

具体的には、過去の模試をすべて持ってきて、自分がどういう所でミスしやすいかを洗い出してください(「傾向」が見つかるまで探してください)
そして、同じことを繰り返さない方法を練ってみてください。

 

② 文法問題

文法問題対策としては、こういう表現を知っているか、というのが基本的に聞かれますので、手元の参考書を順番に見直していってください。
もちろん全部頭に入れるのが理想ですが、時間的な制約もありますから、「あー、こんなんあったなー」という項目に絞って、もし出題されたらできるようにしてもらったらいいと思います。
(印象が残っているということは、勉強もしやすいので効率がいい)

 

③ 訳

今の学力にもよりますが、正攻法としては、「5文型」の原則に戻ってください。

一部、例外的なことはありますが、必ず5文型のどれかで、余りの単語は発生しないという前提で英文の構造を分析することから始めてください。
in ~ 等の「前置詞+名詞」の部分や、関係詞の部分は、ひとまず(  )でくくるなりして後回ししてください。

そして、例えば「SVO」とわかれば、まずは「 S は O を V する」という日本語(助詞)をそのまま当てはめて、その後、日本語として不自然な所を直してください。

 
例えば、ごくごく簡単に、
I have a pen which I bought yesterday. を訳すなら、まず、従属節(which以下)は無視してください。

ですので、まず I have a pen を訳す。
これは、第3文型ですから、とりあえずは「I a pen have する」で、「私はペンを持っています」

その次に、後回しした部分を補っていく。
今回だと、どんなペンなのかを関係詞節が説明していますので、「私は(私が昨日買った)ペンを持っています」とします。
そして、日本語としては、わざわざ「私」を2回言う必要はないですから「私は、昨日買ったペンを持っています」とすればいいですし、さらには、(問題にもよりますが)もう「私は」まで落としてしまって、「昨日買ったペンを持っています」としてください。

 
繰り返しになりますが、必ず英文の構造を分析するところから着手してください。

 
では、具体的な受験対策ですが、質問者の方は時間も限られていますので、今持っている問題集の模範解答・解説を熟読してください。
そして「答えに至る理由」を、特に「文の構造」という観点から考えてください

模範解答は、一応は、執筆者たちが真剣に考えているものですから、必ず謙虚に100%正しいという前提で読み、微妙な言い回しも含めて、なぜ解説がそんな訳をしてるかまで考えてみてください。

 

④ 並べ替え問題

並べ替え問題の大きな落とし穴は、日本語を見て、ついつい意味から考えてしまうことです。
必ず、英語の文法を優先してください。
そうしないと、英語独特の表現が出されたときにアウトです。

例えば、「~によって」という日本語があれば、by(手段)とか、because of(原因)とかを想像すると思いますが、この場合であれば「~」の部分は前置詞の後に来るということになります。でも、もし無生物主語として扱っていたら、「~」は主語となって、文の先頭に出てくることになります。

 
この辺りの判断ですが、必ず「動詞」から組み立てる、ということをしてください。

 
具体的には、まずは並べ替えの単語の中から、動詞となり得るものをピックアップしてください。
最終的に違っていても構いません。like は「前置詞:~のように」かもしれません。あくまでも「候補」です。

そして、文法的にうまくいくまで順番に5文型に当てはめていってください。
つまり、まず候補の中から1つ「動詞」を定めてもらって、次に、その動詞に対して、動作主になりうる名詞を「主語」の所に、動作の影響を受ける名詞を「目的語」の所に入れればOKです。
最終的には、こうして出来上がった文を訳してもらって、問題文に書かれている日本語と合致していそうなら、それで正解です。

※ 並べ替え問題の理想は、「日本語文が書かれていなくてもできる」ようになること

 
先ほどの「~によって」の場合だと、選択肢に「make」がある段階で、意味を考えずに「動詞(V)」のところに入れてしまうわけです。(結果、うまくいかなかったら、改めて違う単語を入れ直す)
そして、make に対して主語や目的語になれる名詞の候補を見ていけば、(最初から無生物主語と気付かなくても、もしくは無生物主語自体を知らなかったとしても)答えにたどり着ける可能性が高くなります。

 

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